第20講
<テキスト>
第20講では、付加的な運送料金、特に着払手数料(Charge Collect
Fee)と、立替払手数料(Disbursement Fee)について学びました。
着払手数料(Charge Collect Fee)は現場では、C.C.Fee と呼ばれるのが一般的なようです。
C.C.Fee の算出基準が Weight Charge + Valuation Charge であることから判るとおり、Valuation
Charge は付加料金というよりも、運賃としての要素が強いということがわかります。
申告価額を「N.V.D.」とした場合は、Valuation Charge がかからないわけですから、その分、C.C.Fee
も安くなるということになります。
ただし、Valuation Chage
の(正確な申告価額)の目的から考えると、こういうコスト削減が正しいかのどうかという問題があることは覚えておきましょう。
その他の料金では、燃料サーチャージ(Fuel Surcharge)を最近、よく目にされると思います。
近年の石油価格高騰で、去年から今年にかけて何度かサーチャージの値上げが実施、発表されています。
航空運賃は政府間の取り決めもあり、日本では国土交通省の認可運賃でもありますが、サーチャージは比較的自由に決めることができますので、頻繁に変わるのでしょう。
なお、着払手数料と立替払手数料以外の付加料金については、ディプロマ試験の基礎コースではほとんど出題されません。
少なくとも、計算問題が出題されたことは一度もありませんので、こういうものがあるということだけ覚えておいて下さい。
□第20講は、IATAからのTEXTBOOKでは下の部分に該当します。
「Module10 AIR CARGO RATES AND CHARGES」Section14〜16
しかし、このオンライン講座の内容で十分にカバーしており、特段、TEXTBOOKを見なくとも大丈夫です。
<確認テスト>
今回は、付加的な料金、とくに着払手数料と立替払手数料の計算を主にした問題でした。
これらに共通して注意しなくてはいけないのは、例外(Exceptions)であるのは言うまでもありません。
C.C.Feeの算出根拠・基準は「7.2.Chrage Collect」で調べるわけですが、ここは前半の11講でも出てきたパートです。
その際にもあったとおり、例外がひじょうに多く、さらに例外の例外といったものまであるので、よく読み解く必要があります。
なかでも、着払不可、よって、C.C.Feeもありえない(Not
Acceptable)の可能性については、ディプロマ試験でも引っかけ問題として出題される可能性があるので注意して下さい。
立替払手数料(Disbursement Fee)は、計算問題としてよりも、3.Restrictionsを読み取ることを求める問題が多くなっています。
また、TACT Rules4.2.3/4にかかる最低額(US$20.00)と比較させる問題として出題されました。
設問の航空会社(Carrier)がどこなのか、最低額はどうなっているのか、よく確認しましょう。
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